3/29/2015

パリの新しいバス停

before
after

Le lifting de l'arrêt d'autobus à Paris

パリのバス停が、ウルトラモダンなデザインにリフティング中です。
新しいバス停は、丸みを帯びたペール・ブルーのおしゃれな屋根やベンチが、現代的でとてもザイン! それに待ち時間の表示が今までより大きく見やすくなった上、独立したポールに、バスナンバーと、こちらにも待ち時間が表示されるという念の入れよう。くすんだ街角が、急に明るくなった感じがします。ちょうど今新旧が半々くらい見られますが、恐らく4月中には、全部新しいものに代わるのでしょう。
新型は壁が2辺だけで、天井や床の部分の隙間も広めなので、今までの実用一辺倒の箱に比べ、強い雨風をどれだけ防ぐことができるのか、また政府は莫大な赤字財政を抱えているのに、誰からも文句の出ていない現役のバス停を、わざわざ壊して新しくすることが、いいのか悪いのか、など疑問が残りますが・・

3/25/2015

イ―スターのお菓子コロンバ


Colomba di Pasqua, le gateau italien de Pâques

イ―スターが近ずくと、チョコレートの卵やウサギがあちこちのウインドーに飾られ、お菓子屋さんにとっては、クリスマスと並んで最も忙しい時期になります。フランスのイースターのお菓子の主流は、なんといってもこのチョコレート。一方イタリアのイースターに無くてはならないのがコロンバ、鳩の形をしたパン菓子です。イタリアのクリスマスのお菓子パネトーネと似ていて、どちらも私の大好物。

鳩といっても、相当想像力を働かせないとそうは見えない形、羽を広げた鳩を上から見たフォルムですね。なぜ鳩の形かは色々な説があり、私が好きなのは、旧約聖書のノアの洪水のお話し。鳩が緑の小枝をくわえて戻ってきたので、神の怒りの洪水が止まり、陸地が現れたことがわかりました。そして平和や喜びをもたらした鳩が、イースターのシンボルになったというもの。   


大きいのがファミリー用でコロンバ、小さいのが私の買った方でコロンビーナ。かわいいパッケージ入りで、マドレーヌ広場のエディヤールで買いました。

3/20/2015

“あなたの番です!” 駅のピアノ


A vous de jouer/ Un piano à la gare

17日火曜日の夜のニュースで、カティア&マリエルのラベック姉妹が、リヨンのパールデュ駅でミニコンサートをしたと報道がありました。旅行者や買い物客が慌ただしく通る駅の構内で、突然彼女達のゴージャスなピアノの音が響いたら、そのアンバランスはかなりの見ものだったことでしょう。ラジオのニュースだったので(そう、私はラジオ党です!)映像は見ませんでしたが、ちょうどその場に居合わせ演奏を聴けたたラッキーな人達が、大喜びしていました。テロなどの恐ろしいニュースばかりが続く中、こんな楽しい話題がもっと欲しいもの・・・

さてこの駅のピアノ、ある国鉄役員の思い付きでモンパルナス駅にまず置かれたもので、誰でも好きな時に弾くことができ、観客は不特定多数の通りがかりの人達。とても好評で、たちまちフランス中に広がりました。そのためピアノの提供者ヤマハ、国鉄、シテ・ド・ラ・ミュジークが協力して、駅で演奏する人達のピアノコンクールを催したくらい。クラッシック、ジャズ、ブギウギなど何でもアリ、ホールに流れるピアノの音を聞くと、雑踏の中でも、ホッと和やかな気分になります。スニーカーの少年や、一見冴えないオジサンの演奏、合わせてジャズを玄人はだしで歌う人も
今日の演奏家は、何と赤いパーカを着た小さな男の子。電車待ちのお父さんに見守られて、嬉しそうにポンポン・ポローンと不協和音。こんな経験から、ひょっとして未来のピアニストか作曲家が生れるかも・・・
YouTubeで、24 heures dans la vie d'un piano de gare 又は Les pianos en gare で検索するとヴィデオが見られます。超人気なハスキーヴォイスのシンガーが、お忍びで歌っているヴィデオも混じっていました。

3/17/2015

カロー・ド・タンプルでサロン・ド・ヴィンテージ


Salon du Vintag au Carreaux du Temple

週末にカロー・ド・タンプルで、春と秋年2回のミッドセンチュリーファン待望の市、サロン・ド・ヴィンテージが2日間開催されました。ベルシー・ヴィレッジのデザイン蚤の市が、同じミッドセンチュリーでもギャラリーなどハイクラスのプロの集まりで、メインは家具なのに比べて、こちらはもっと気楽な手作り風の雑貨が多く、また会場の半分強はバッグや靴も含めたファッションが占めています。売り手の年令が若く、DJ、カフェやフーディング、ヘアカットのコーナーなどもあり、仲間が集まって、売る方も買う方も楽しもう的スタンス。

ヴィンテージの椅子を、思いがけない布で貼り替えた手作りチェアー
コルクを使った手作りのフック
クラッシックカーを改造したベンチ!
ヴィンテージファブリックの手作りクッション





               
            
            

カロー・ド・タンプルは1863年に建てられ、その後1905年に縮小されて現在の規模になりましたが、ずっと庶民の安価な服の市場として使われ、去年リノベーションされて新装オープン。改装に際して当時のパリ市長ベルトラン・デラノエは、一般市民の投票によって、民主的に再利用の方針を決めたのだそうです。入口が独立した250名入れるオーディトリウムと、スポーツやイベント用1600㎡のオープンスペースがあり、劇、コンサート、展覧会、各種イベントなど、特に若いアーティストのプロモーションに力を入れているようです。ブランシェな北マレの真ん中でもあるので、おしゃれなコミュニティーセンターとして注目です。
 

Salon du Vintage 
Carreaux du Temple  4 rue Eugène Spuller 3e   http://www.carreaudutemple.eu/

3/14/2015

ミロスラフ・サセック/ チェコのイラストレーター

This is M.Šašek
This is M. Šašek/ Bienvenu au monde de Miroslav Šašek

プラハのお話しのついでに、チェコの誇るイラストレーター、ミロスラフ・サセックについて!
上の写真は、プラハの小さな本屋さんのウインドーで見た、彼のThis is M.Sasek。残念ながら本屋さんは日曜日で閉まっていましたが・・
ミロスラフ・サセック?彼の名前を知らなくても、イラストを見れば、ああ!と思う人は沢山いるはず。1958年に彼が文とイラストを書いたThis is Parisを出版。以後世界の18の主要都市のThis isシリーズや、ポスター、挿絵等で活躍した、ミッドセンチュリーを代表するイラストレーターの一人です。
 

そこはかとないユーモアが漂い、見ているだけでハッピーになるイラスト。This isシリーズを全部コレクションしたくなります。

3/12/2015

プラハのア-トセンターDOX、チェコのお菓子など/ チェコNo.3

殺風景な郊Holešoviceに突然現れるDOXの案内

Escapade Prague No.3/ Le Centre d'art DOX et cetra

古い工場やガレ―ジを改装したブランシェな近代アートギャラリーは、世界的なトレンドのようで、プラハにも何か所もありました。時間があまりなかったのと、みな市の中心から離れて行きにくいので、一番近い近代美術館と、DOXをちらっとだけ見ました。

      
      
DOXでは色々なテーマの展覧会、コンフェランスなどが催され、常設展示はありません。ちょうど面白い展示が無くて残念。2階のカフェでランチにするつもりだったのに、遅かりしでキッシュが1つ残っていただけ。けれど外はカフェもレストランもなさそうな場所で、仕方なくケーキと1つづつ注文しましたが、これが大当たり。クルミ入りのハチミツケーキで、単純な外見からは想像がつかない美味しさ。ファーマーズ・マーケットで食べた最高のポピーシード・ケーキ(写真撮り忘れ)とこれが、今回の旅行のスイーツベスト2でした。後で、ポピーシードケーキと、色々なナッツが入ったハチミツケーキ、それと食べなかったけれどチーズケーキが、チェコの代表的なお菓子だと聞きました。飲み物はメープルシロップ入りの紅茶と、シナモン風味のホットアップルジュース。
春になれば、カラフルなプラスティックのクラブチェアーにゆっくり座って、テラスで食べられます。


怖~いマトリョーシカ!共産主義博物館のポスター

チェコのデザインやイラストをもっと見たかったのに、行く前の下調べ不足と時間不足だったのが残念です。随分あちこち歩き回ったけれど、街全体にデザインやインテリアショップがあまりなく、子供の絵本なども見たかったのに、本屋にも遭遇しませんでした。ちょうど週末で、土曜日は早々とお店が閉まって、気がつかなかったのかもしれません。


       

       
古い工場を改造した近代美術館。あまりに大きくて時間がかかりそうだったので、迷った末入るのを断念。けれどいまだに後悔している・・・入口脇の本コーナーは、上記の見やすいラックに本が飾られ、デザインやアート関係の品揃えがよくて、買いたくなるものが沢山ありました。
上は道路名のパネル。下は地下鉄内部。赤は国旗の色かなと思っていたら、やはり!フランスとはまた別のデザインのトリコロールでした。サッカーチームのユニホームも当然赤。
      

ファーマーズマーケットは、河岸の遊歩道を旧市街から新市街Nové Mésto方向に歩き、フランク・ゲーリーのダンシング・ハウスの近く。テントが沢山見えるのですぐわかります。ランチタイムをめざして行きましょう。冬なので規模は小さかったようですが、それでも何を食べようか迷うほど。安いし、少しずつ色々試してみたかったのに、みな大盛り、特大カット。特に美味しかったのは、手作りのケーキ類。リンゴやナシの生ジュースのビン詰が沢山ありました。でもその場で飲むのは、生ジュースでもみな温めたホットジュースだけ。DOXで飲んだのもホッとジュースで、これは冬だからか、チェコ独特の飲み物なのか、とても美味。

DOX Centre of Contemporary Art  Poupětova 1 Prague 7 http://www.dox.cz/en/
Nàrodni Galerie Veletržní Palace http://www.ngprague.cz/en/