Les chaises de café/ Maison Drucker et Maison J.Gatti
下の写真を見てください。一目でパリのカフェと思いませんか?
その通り、これはサンジェルマンデプレのドゥマーゴのテラス。ヴァカンスが始まったのでパリジャンは少なく、お客様は多分殆どが外国人だし、テラスの枠だけではどこの町のカフェかわかりにくい。では何が決定的かというと、それは椅子!パリのカフェと切り離しては考えられないのが、この籐椅子ではないかしら?
一番高級なのは、籐椅子のロールスロイスと言われる1885年創立のメゾン・ドラッカー。ドゥマーゴ、カフェドフロール、クローズデリードリラ、ロワイヤル・モンソーなど、伝統があったり超一流のカフェご用達のブランド。特注、オリジナルデザインなどの注文が可能で、戸外で10何年だったか(忘れました)長持ちし、古くなっても色の塗り替え等のアフターケアもあり。1つ600€くらいするらしい・・
もう一つ有名なのはメゾン・ガッティで、創立は1920年。ドラッカーほどに超高級ではなくでも、数えきれないほど沢山のカフェで使われ、みなに親しまれているパリの顔。それでもこのガッティの椅子のあるカフェは、中‐上級。籐がアジアから輸入されるので、アジア生産に流れそうなのに、ドラッカーと共に殆どをフランス生産で頑張り、フランスの国宝企業のタイトルを持っています。どちらも椅子の背に、金属のブランド名付き。
そして最後は、ブランドの無い普通の籐椅子達。庶民的で気取らない街角や田舎のカフェにあり、エレガントでもシックでもないちょっぴり古臭い、でも本当は一番オーセンティックでパリらしい椅子です。多分アジア生産が多いのでしょうね。最近は悲しいことに、籐の部分がプラスティック製、などどいう可愛そうな椅子も見ますが、そんな醜い椅子が増えないといいのに!
ファッショナブルなモノクロームのモダンなデザインと、珍しいカラフルな編み込みの凝ったものが最近は人気。
Maison Drucker http://www.drucker.fr/?lang=en
Maison Gatti http://www.maison-gatti.com/en/
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