Le lustre des frères Bouroullec à Versailles
ヴェルサイユ宮殿に、ルイ14世様式とは全く違う現代のデザインのシャンデリアが飾られることになりました。ヴェルサイユ宮殿の管理組合は、宮殿に入ってすぐのホールにある建築家ガブリエルが設計した“ガブリエル階段”の天井を飾るシャンデリアのデザインを、2011年に世界中に公募し、ブルレック兄弟のデザインが採用されていましたが、このほど完成し11月12日に設置される予定です。本番の設置前にスイスのスワロフスキーの倉庫で試しに飾られ、一足先にメディアに紹介されたのが上記の写真です(ル・モンド紙より)。ブルレック兄弟によると、全てが左右対称のベルサイユに、アシメトリーで鍾乳洞の植物のような官能的ともいえるデザインを加えたかったのだそうですが、ロナン&エルワン・ブルレックとクリスタルのスワロフスキーが協力し、3年の研究と製作の末生まれたこの光のチェーンは、クリスタルのパーツが800個使用され、重さ0.5トン、高さ12メートル。プラスティック製の模型チェーンを実際に宮殿の階段に飾り、少しずつ移動しながら一番美しいこのフォルムを作りあげたそうです。このように実際に吊るして形作るテクニックは、ガウディがバルセロナのサグラダ・ファミリア教会を作った時に考案したテクニックだとのこと。またシャンデリアの光に加えて、太陽の光線を受けたクリスタルが、プリズムのカラフルな光を壁に映し出すそうです。
ヴェルサイユ宮殿で近代美術が展示される毎に、クラッシックな建築とのコントラストが賛否両論なのですが、このシャンデリアの評判はどうなるでしょうか・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿