12/28/2014
12/25/2014
セバスチャン・ゴダールがチュイルリーに2号店オープン
Pâtisserie Sébastien Gaudard aux Tuileries
セバスチャン・ゴダールが、チュイルリーに新店舗をオープンしました。マルチーユ通りに続く2号店です。
フィガロ紙のトップテンで2位のクロワッサン、3位のクグロフなど、定評のあるビエノワズリー
セバスチャン・ゴダール店のスペシャリティーは、フランスの伝統的なお菓子のみで、シェフの創作はありません。パリ・ブレスト、ルリジューズ、ババ・オ・ラム、エクレア、モンブランなど、従来の極甘で重く、まるでカロリーの塊を食べているようなお菓子が、小型で甘さを控えめな現代風にアレンジされ、泡のように軽い口当たり・・・上右が大ヒットのルリジューズ。
クリスマスはどこのパティスリーも1年で一番忙しい日。遅く行くと長蛇の列になるので、朝の開店直後に、クリスマスのデザートに欠かせない薪を模ったケーキ、ビュッシュ・ド・ノエルを買いに行ってきました。メリー・クリスマス!
Sébastien Gaudard 1 rue des Pyramides 1e
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12/22/2014
シュガープラム・ケーキショップ
Sugarplum *Cake Shop*
シュガープラム・ケーキショップは、ヒップスター風が主流のトレンドの中、甘くなりすぎない程度にちょっぴりガーリーな内装の、とてもコージーなサロン・ド・テ。お店の人はフランス語も話すけれど、明らかに英語の方が得意そう、お客様も英語の人が多く、お菓子もアングロサクソンぽいクリームたっぷりの大型なのは、伝統的なアメリカのレシピーで作られているから。
面白いのは、ボンヌママンのジャムの空き瓶をグラスとして使っていること。お砂糖入れも同じくジャムの瓶。
Sugarplum Cake Shop 68 rue Cardinal Lemoine 5e
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Cカフェ&グルメ
12/20/2014
ティルダ・スウィントンとオリヴィエ・サイヤールの“クロークルーム”
Cloakroom-Vestiaire obligatoire/Tilda Swinton au Palais Galliera
チルダ・スウィントン(TS)という俳優は、すばらしくムードのある個性的な容姿と、中身も容姿以上に個性的そうで、その彼女の特異な持ち味が最も発揮されるパフォーマンスが、先月末フェスティバル・ドトンヌfestival d'automneの一環として、パリ・モード美術館パレ・ガリレラで催されました。実はこれ私自身で見てはいないので、書こうかどうしようか迷っているうちに時間が経ち、しかし大好きなTSなので、さわりだけでも遅ればせながら取り上げることにしました。タイトルは“クロークルーム”、ガリエラのディレクター、オリヴィエ・サイヤール作で、いずれも絶賛された2012年“The Impossible Wardrobe”、2013年“Eternity Dress”に続く3回目の企画。
このパフォーマンスはクロークルーム係りに扮したTSと、観客の中の有志から預けられた服との対話とも言える無言劇、超アヴァンギャルドなファッションショー。観客次第で何が出てくるかわからない服が相手なので、即興の要素が濃い。服を撫で、香りを嗅ぎ、コートを前後逆に着てみたり頭から被ったり、花を添え、メッセージを入れ、テーブルの下から覗いたり乗りあがって上から眺めたり・・・彼女の動きだけがキーポイントなので、一つ一つの動作がよほど洗練されて美しくなければ成り立たないショー。彼女のように不思議なムードでポエジーを表現できる人も珍しいのでは?
このパフォーマンスのクリエーター、オリヴィエ・サイヤールも、歌舞伎の黒子のように舞台に登場
Photos by Palais Galliera, Cloakroom/Palais Galliera
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Fファッション
12/11/2014
レンゾ・ピアノの新ホイットニー美術館/ ニューヨーク
Whitney Museum de New York Déménage
マルセル・ブロイヤーがデザインしたホイットニー美術館が、マディソン・アヴェニューからミートパッキング・ディストリクトに移転するそうですね。新しい建物はレンゾ・ピアノが担当し、来年5月1日にオープニングの予定。私はニューヨークに行った時にこの美術館を訪れ、1964-66年建築の元祖マルセルブロイヤーのデザインがとても好きだったので感慨深いものがあり、ちょっとノスタルジックな気持ちに。
この建物の特徴の窓、内側から
柱が全くない1700㎡のギャラリーは、完成すればニューヨークでは一番大きくなるという新ホイットニー美術館。ここからのマンハッタンの眺めは素晴らしいらしい。創立当時は600点から始まり、現在は1万9千点を所蔵するホイットニーが、広い器を求めての移転ですが、ブランシェなレストランやブティックの集まるミートパッキング、特に人気のハイラインの南側の終点へ引っ越すので、ビジターの数も飛躍的に多くなりそうです。
尚マルセル・ブロイヤー館は、もちろん取り壊したりされず、メトロポリタン美術館の別館になるとか・・
尚マルセル・ブロイヤー館は、もちろん取り壊したりされず、メトロポリタン美術館の別館になるとか・・
Whiteney Museum of American Arts
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Aアーキテクチャー
12/08/2014
サント・シュザンヌ、サルスにて
Escapade/ autours de Sainte-Susanne
オートレースで有名なル・マン近くの美しい城壁の町、″フランスの最も美しい村″ の一つに指定されているサント・シュザンヌ周辺のハイキングに行ってきました。
オートレースで有名なル・マン近くの美しい城壁の町、″フランスの最も美しい村″ の一つに指定されているサント・シュザンヌ周辺のハイキングに行ってきました。
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Tトラベル
12/05/2014
トンベ・ド・カミオン
Tombé de Camion
よく集めたなと感心してしまうくらいずらりとお店に並んだ古い電球、スイッチ、ありとあらゆるランプシェード。ここのパーツを組み合わせれば、好みのオリジナルなアンティーク・ランプが作れてしまうというお店が、クリニャンクールのマルシェ・ヴェルネゾンにあります。もちろん完成品も売っていますし、洋服のフック、靴の木型、木製のバスケットやカートンなどもあり、マニアックな品揃え。
トンベ・ド・カミオンは、同じマルシェ・ヴェルネゾンの29と107番地との2軒あって、もう一つのお店の方は、古い人形のパーツやおもちゃをメインとして、とにかく細かい物ばかりが溢れています。小瓶や鍵、写真など小さなアンティークからレトロな玩具のデッドストック、用途不明のかわいい小物、人形の目玉や腕などちょっぴりオドロのものまで、摩訶不思議な品揃え。
Tombées du Camion, 29 et 107 Marché Vernaison Clignancourt
12/02/2014
ヘルシーなデリカテッセン、コス
Causses
品質の良いものを厳選して販売するエピスリー、コスは、人々にフランスの地方のよい産物を知ってもらいたい、ス―パ-マーケットのお惣菜を買わずに、もっとキッチンに立って料理をしてほしい、とのオーナーの願いを込めてオープンされたのだそうです。扱う商品はコスの定めた一定の規格をパスしたオーガニックの商品だけ。チーズやハム、ソーセージ類の中には、外では買えない特産品もあります。私はここのナッツやドライベジタブル類が大好きで、ケーキに入れたりそのまま食べたり。お隣はここの商品で作られたサラダやサンドイッチのカフェレストランがあり、そこで料理教室も開かれます。
ちょっと変わった店名は、中央高地にある石灰質の荒れ地の名前。人口の少ないフランスの本当の田舎、でもそこには大量生産されない伝統的な食材が残っている地方、また1つSを抜くとCausesコーズ、オリジンを意味するので、お店のイメージにぴったり。だから看板の1つのSは小文字に。
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Cカフェ&グルメ
11/29/2014
ルイーズ・ブルゴワンがピエール・フレイのデザイン
Louise Bourgoin dessine pour Pierre Frey
女優のルイーズ・ブルゴワンがデザインしたピエール・フレイのテキスタイルがとても素敵です。
彼女は子供のころから絵が好きで、ボザールまで卒業しているそうですが、同時にアルバイトのモデルやテレビのお天気予報ガ―ル等を経て、女優として2009年には、アンヌ・フォンテーヌ監督のLa Fille de Monacoで、セザールの最も有望な新人女優賞を受けています。女優として活動する傍ら、スタジオ仲間や共演者達のデッサンをしてはプレゼントしたりと、画への情熱は消えず、それを見た隣人の紹介でピエール・フレイと知り合ったのだそうです。ピエール・フレイはすぐに彼女のペン先から流れ出る美しいラインに魅了され、このコレクションが生れました。
女優のホビーとは言えない確かなデッサン力、ビアズレーを思わせる凄みのある個性、外にはどんな画を描いているのか、見てみたいビオロン・ダングル。(Violon d'Ingre=画家のアングルがヴァイオリンにも情熱を持ち玄人はだしだったことから、何かで名声を得ていながら、外の事にも優れている人のこと)
Pierre Frey 1-2 Rue de Furstenberg 6e
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Dデザイン
11/27/2014
旧鉄道と駅の再利用/ラ・プティット・サンチュール
La Petite Ceinture de Paris
ラ・ルシクルリの事を書いたので、ラ・プティット・サンチュールのお話しをしたいと思います。パリ市の周りをぐるりと“元帥の大道り”と呼ばれる、ナポレオン時代の元帥達の名前を付けられた大道りが囲んでいますが、その内側を、昔ラ・プティット・サンチュールという鉄道が、同じくパリ市を1周していました。1852~69年に貨物の運搬用に作られ、後に旅客も載せるようになりましたが、1900年代に入ってメトロの人気に押され、1934年にまた貨物専用になり、1990年には貨物もストップし、廃線のまま最近まで放置されていました。
最近のエコロジーブームで、一部の区間(16区)では遊歩道になり、そのほかの区間や元駅をどのように有効に利用するかが検討されているようで、ラ・ルシクルリはその成功例。
上の写真はポルト・ド・オルレアン近くの駅で、再建設中。ラ・ルシクルリでは線路はそのままなのに、ここでは線路を取り払い、整地して大きなスペースが生れてました。何になるのか楽しみです。
ラ・ルシクルリの事を書いたので、ラ・プティット・サンチュールのお話しをしたいと思います。パリ市の周りをぐるりと“元帥の大道り”と呼ばれる、ナポレオン時代の元帥達の名前を付けられた大道りが囲んでいますが、その内側を、昔ラ・プティット・サンチュールという鉄道が、同じくパリ市を1周していました。1852~69年に貨物の運搬用に作られ、後に旅客も載せるようになりましたが、1900年代に入ってメトロの人気に押され、1934年にまた貨物専用になり、1990年には貨物もストップし、廃線のまま最近まで放置されていました。
最近のエコロジーブームで、一部の区間(16区)では遊歩道になり、そのほかの区間や元駅をどのように有効に利用するかが検討されているようで、ラ・ルシクルリはその成功例。
上の写真はポルト・ド・オルレアン近くの駅で、再建設中。ラ・ルシクルリでは線路はそのままなのに、ここでは線路を取り払い、整地して大きなスペースが生れてました。何になるのか楽しみです。
下は上の写真のすぐ反対側で、整地もなにもされない放置された状態の線路。ここも将来は整地されるのかもしれません。左側のアパートの前の道路沿いは、市民に1-2㎡を無料で貸して、各自が花や野菜を作って楽しむエコ庭園がずっと並んでいます。
これがエコ庭園。各家庭割り当てられた小さな花壇は何を植えても自由。しかし市の土地なので、外の人達が散歩に入ってくることができるし、所々に椅子が置かれて、皆が花を楽しめるようになっています。グリーンの金網の下が線路。
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