11/27/2014

旧鉄道と駅の再利用/ラ・プティット・サンチュール


La Petite Ceinture de Paris

ラ・ルシクルリの事を書いたので、ラ・プティット・サンチュールのお話しをしたいと思います。パリ市の周りをぐるりと“元帥の大道り”と呼ばれる、ナポレオン時代の元帥達の名前を付けられた大道りが囲んでいますが、その内側を、昔ラ・プティット・サンチュールという鉄道が、同じくパリ市を1周していました。1852~69年に貨物の運搬用に作られ、後に旅客も載せるようになりましたが、1900年代に入ってメトロの人気に押され、1934年にまた貨物専用になり、1990年には貨物もストップし、廃線のまま最近まで放置されていました。
最近のエコロジーブームで、一部の区間(16区)では遊歩道になり、そのほかの区間や元駅をどのように有効に利用するかが検討されているようで、ラ・ルシクルリはその成功例。
上の写真はポルト・ド・オルレアン近くの駅で、再建設中。ラ・ルシクルリでは線路はそのままなのに、ここでは線路を取り払い、整地して大きなスペースが生れてました。何になるのか楽しみです。

下は上の写真のすぐ反対側で、整地もなにもされない放置された状態の線路。ここも将来は整地されるのかもしれません。左側のアパートの前の道路沿いは、市民に1-2㎡を無料で貸して、各自が花や野菜を作って楽しむエコ庭園がずっと並んでいます。

これがエコ庭園。各家庭割り当てられた小さな花壇は何を植えても自由。しかし市の土地なので、外の人達が散歩に入ってくることができるし、所々に椅子が置かれて、皆が花を楽しめるようになっています。グリーンの金網の下が線路。
 

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