2/10/2014

キッチンと女性解放について/ 30-60年代の最新キッチン


Au bonheur de la ménagère, à la Villa Savoye


ル・コルビュジエのサヴォワ邸で、“主婦の幸せ”と題して193060年のフランスのキッチンの近代化についての特別展をしています。なぜ30-60年かというと、ちょうどそのころ色々な要素がミックスして、女性とキッチンの位置がぐんとアップするのです。衛生管理が注目され、建築家達は清潔を配慮して家作りをするようになり、キッチンが重視され生活の中心に。第1次世界大戦中前線で戦う男達の留守に、女性達は外に出て男の仕事をするようになり、第2次世界大戦はこれに拍車をかけることに・・・圧力ナベや新しい電化製品もそのころどんどん作られ、料理の時間が短縮され・・と、キッチンの変貌がどれだけ社会的な事と関わっているかという面白い展示でした。キッチンを機能的で明るく、リビングルームのすぐ横に作ったル・コルビュジエは、知らずにフェミニズムに大きく貢献したわけです。
    


     圧力釜のポスターとグラン・パレで開かれた家庭用品のサロンのポスター(初回は1930年)
 


          圧力がま1930年             Ivar Jepson 1932年 Sunbeam Corp社  
ミキサーTurmix4 1947年とチョッパー1925-45年、Robert Malle-stevensデザインのキッチン用椅子1931年とガスオーブンLa Cornue社   
このRaymond Loewy デザインのル・クルーゼのココット(1954年)などは、レトロブームでブロカントで今みなが必至で探しているモデル。

Au bonheur de la ménagère, à la Villa Savoye 82 rue de Villiers Poissy 3月9日まで
http://www.monuments-nationaux.fr/en/news/headlines/bdd/actu/1656/au-bonheur-de-la-menagere-cuisine-et-esprit-nouveau//

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