3/19/2014
イスラム・カルチャー協会
ICI Institut des cultures d'Islam
昨年末に新しくできたイスラム・カルチャー協会は、メタリックな外観に、内部は明るくすっきりとした1400㎡のゆったりとしたスペースで、アトリエ・リオン・アソシエーツの建築家イブ・リオンとダヴィッド・ジョリーが手がけました。天井は水を流すことによって、パリの気候に合わせて室内を暖めたり冷やしたりできる環境にやさしい設計、特徴のある窓は、アラブの国でよく見られる透かし模様の窓ムシャラビmoucharabieh を現代的にアレンジしたもの。でも異国趣味は全く感じられず、入ってすぐのホールには、沢山のランプを使った照明がとても美しく現代的です。
ホールでは今アジャンス・マグナムのメンバー、イランの写真家Abbasアバスの写真展“Ici, là et au-delà”ここ、そこ、そしてその向こう、が開催中です。(多分アラブ・カルチャー協会を縮めた“ICI”と場所のici“ここ”とのかけ言葉)
右の写真ははっきり見えませんが、メタリックな外観にムシャラビ風の窓
この地区はGoutte d'orグット・ドールと呼ばれパリでも一番の下町で、そこに突然このモダンな建物が現れるのにはちょっとびっくりさせられますが、アラブ系の住民が多いので、パリ市は地域密着型のカルチャーセンターをモットーに、アラブの芸術家を紹介したり、アラビア語講座や、スチーム・バスのハマムもあり。またこの地区の活性化も狙っているのでしょうね、パリ市の意図は功を奏して、この通りに入ると、ヒップスター予備軍のお兄様達がちらりほらりといるし、手前のカフェのお客様も、それ風の人が集まっていました。そういえばル・ルクソールもカフェ・ロミも、ここからそう遠くはありませんから。この地区も少しずつ高級化してゆくのでしょうか・・・しかし今のところはまだまだなので、派手な高級バッグなど持たずに行きましょう。
ICI Institut des cultures d'Islam 56 rue Stephenson 18e
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