3/04/2014

ケイト・ブランシェットのシャネル・ジャケット /ブルー・ジャスミン


La veste Chanel de Cate Blanchett, Blue Jasmine

ケイト・ブランシェットが、ウッディー・アレンのブルー・ジャスミンでオスカーの主演女優賞を取りましたね! この映画では、彼女の着ていたクリーム色のシャネル・ジャケットがとても印象的で、さりげなくまた時には手荒に扱うエルメスのバーキンと共に、彼女の過去の富と栄華の象徴として大きな役割を果たしていました。チープで雑然とした妹のアパートでは、このジャケットはあまりにシックで繊細で場違いな上、こんなきれいなクリーム色でこんな着方をしたらすぐに汚れてみすぼらしくなってしまう・・ジャスミンの転落と服のイメージが重なり尚更もの悲しい。
ニュースによると、上記2点の外に宝石類、ロジェ・ヴィヴィエのシューズ、ジャンバティスタ・バリやフェレッティのドレスなど、豪華なジャスミンのワードローブはブランドからの借用で、全コスチュームの資金はバーキン1個の市場価より安いと、ケイト・ブランシェットが笑っていたそうです。ウッディー・アレンは大スポンサーが付いた豪華映画の監督ではないですから、シャネルからこのジャケットが届いた時、衣装担当のチーフが嬉し泣きしてしまったとか・・それほどこの映画の重要な小道具。シャネルはケイト・ブランシェットが着るので協力したのですが、オスカーまで取ったのですごい宣伝になりました。すぐにもエル誌などが“ジャスミン・ルックの特集”なんて企画しそう。ヒステリー状態や神経ピリピリ状態で着崩しながら(それがまたよかった!)あくまで上品にシャネル・ジャケットを着こなすジャスミン、演技は勿論、着こなしもオスカー賞ですね。