2/13/2014

クラウスでドイツの朝食を

Petit déjouner allemand chez Claus

パリでドイツ式の朝食を食べられる所がないからと、ファッションから転職して自分でレストランを作ってしまった、というのがクラウスさんの朝食専門の高級スナック、クラウスです。ホワイトがメインのクリーンなショップに、床はジオメトリーのセメントタイル、1階は厳選されたメーカーのコーンフレークス、シリアル、ジャム、ジュース、マルレットのパン・ミックスなどのエピスリーと、クラウス自家製のスイーツ類を販売し、2階のレストランではフランス風ドイツ風など各種ブランチ(1420やランチが食べられます。平日朝は7時半からオープンしているので、仕事に行く前にカウンターで簡単な朝食を取ることができ、夜は18時でクローズです。
 
Claus  14 Rue Jean-Jacques Rousseau 1e

2/10/2014

キッチンと女性解放について/ 30-60年代の最新キッチン


Au bonheur de la ménagère, à la Villa Savoye


ル・コルビュジエのサヴォワ邸で、“主婦の幸せ”と題して193060年のフランスのキッチンの近代化についての特別展をしています。なぜ30-60年かというと、ちょうどそのころ色々な要素がミックスして、女性とキッチンの位置がぐんとアップするのです。衛生管理が注目され、建築家達は清潔を配慮して家作りをするようになり、キッチンが重視され生活の中心に。第1次世界大戦中前線で戦う男達の留守に、女性達は外に出て男の仕事をするようになり、第2次世界大戦はこれに拍車をかけることに・・・圧力ナベや新しい電化製品もそのころどんどん作られ、料理の時間が短縮され・・と、キッチンの変貌がどれだけ社会的な事と関わっているかという面白い展示でした。キッチンを機能的で明るく、リビングルームのすぐ横に作ったル・コルビュジエは、知らずにフェミニズムに大きく貢献したわけです。
    


     圧力釜のポスターとグラン・パレで開かれた家庭用品のサロンのポスター(初回は1930年)
 


          圧力がま1930年             Ivar Jepson 1932年 Sunbeam Corp社  
ミキサーTurmix4 1947年とチョッパー1925-45年、Robert Malle-stevensデザインのキッチン用椅子1931年とガスオーブンLa Cornue社   
このRaymond Loewy デザインのル・クルーゼのココット(1954年)などは、レトロブームでブロカントで今みなが必至で探しているモデル。

Au bonheur de la ménagère, à la Villa Savoye 82 rue de Villiers Poissy 3月9日まで
http://www.monuments-nationaux.fr/en/news/headlines/bdd/actu/1656/au-bonheur-de-la-menagere-cuisine-et-esprit-nouveau//

2/08/2014

ペンキのお話し/ リトル・グリーンとファロー&ボール


Farrow&Ball et Little Greene

リトル・グリーン社が最近、サンジェルマンのボナパルト通りにパリで2軒めの直営店をオープンしました。リトル・グリーンは創立1773年のイギリスの老舗ですが、同じくイギリスのファロー&ボール社も(1930年創業)、もうすでにパリに2軒の直営店を持っています。どちらも伝統を守って作られる高級ペンキと壁紙の専門店で、既存のカラーに加えて特注もできるので、プロのインテリアデザイナーやコーディネーターのお客様も沢山いる、言わばペンキのオートクチュール。
因みにこのような高級ペインキだけ専門のフランスの会社は(私が知らないだけかもしれませんが)思いつくものがなく、もしかするとイギリスの得意な分野なのか・・そういえば、伝統的なフレンチ・インテリアというと、オフホワイト、ベージュ、グレーのカマイユーが大勢だったので、カラフルな色は最近まで必要なかったからなのかも・・・



最近のDIY(do it yourself)のトレンドで、ブロカントで買った古い家具を直し色を塗り替えるのが流行っていますが、せっかく手をかけるならば、微妙なニュアンスのこれらのペンキを使い、思い切って壁までコーディネートしたカラーに模様替えしてみると楽しそう。

Farrow&Ball  
50 rue de l'Université 7e
111 bis Rue de Turenne

Luttle Greene  
197 rue de Vaugirard 15e
21 rue Bonaparte 6e

2/06/2014

キツネがパレ・ロワイヤルにカフェをオープン

L'ouverture du Café Kitsuné
キツネがブティックのすぐ傍のパレ・ロワイヤルの回廊にカフェをオープンしました。1年ほど前に東京にできたカフェ(創立者の1人は日本人)と同様のコンセプトで、ファッションに音楽にとライフスタイル提案型のキツネらしい展開です。しかしこのパリのカフェは間口が狭く奥に長いごく小さなスペースで、カウンターしかありません。内装はとてもシンプルですが、1628年建築の壁や天井のレリーフをそのまま残しています。テキスタイル会社でキツネの取引先でもあるトゥルニエ&フィスの元ショールームだったものを、彼らの引っ越し後譲り受けたもので、今でも古い文字で“紡績紡織ジュール・トゥルニエ”の名前が入ったまま。この古い物と現代の混じったテイストはまさにキツネのコンセプトそのもの。すこしお天気がよくなったら、素晴らしいコーヒーとノーグリュ社のグルテン無しのスイーツをテイクアウトして、パレ・ロワイヤルの庭園でゆっくり食べましょう(テラスができるかは不明)。帽子などのアクセサリーも展示販売しています。
Café Kitsuné  51 Galerie Montpensier 1e 

2/04/2014

オーギュスト・ペレとフランクリン通り25番地のアパート

 

L'appartement 25 rue Franklin d' Auguste Perret

16区のフランクリン通り25番地のアパートは、建築家オーギュスト・ペレが建てた、建築史に残る重要な建物です(1902-4年)。その当時最新の技術だった鉄筋コンクリートを使用し、周囲のアパートと一目で区別できるペレ独特なシャープな輪郭と、コンクリートの壁を覆う特殊なマロニエの葉のレリーフが特徴。またアパートの内装はあえて壁を半モジュールにし、開けば広いオープンスペースにできるように設計してあります。これも鉄筋のおかげで柱のない広い空間が可能になったためで、ル・コルビュジエが提唱した5つの建築のセオリーとして有名です。正面ホールだけでなく、裏階段にエレベーターがあるのも最新式。パリでは裏階段は元使用人用だったためエレベーター無しが多く、日本より天井が高いこともあり7、8階までの上り下りはかなりなスポーツ。

 

  

ファッサードのドア横や入口ホールの階段の明かり取りの窓は(写真左)、上右の立体6角形の手作りの美しい吹きガラスのはめ込みで、年月を経て壊れてしまっても、今同じものを作ると高価になりすぎるため、資金難で修復ができきず、漆喰などで穴を埋めたままに放置されているのが残念です。
フランクリン通りのすぐ近くのレイノー通りには、ペレが住居とオフィスを持っていたアパートがあります。勿論彼自身が建て(1932年)、同じく独特のシャープなラインのデザインに、こちらはレリーフが無い鉄筋コンクリートのままの壁なので、現代人の目にはちょっぴりチープな印象・・しかし高価な石造りに代わる鉄筋コンクリート(当時は最新のモダンな素材)のお陰で、低所得者向けのアパートの建築や、高層ビルの建設が可能になったのです。

     
ペレは最上階に住んでいたそうです。右はシンプルな正面入り口側

パリにあるペレの作品として有名なのは、シャンゼリゼ劇場(これは美しい建物で、内部の装飾は繊細なラインのアール・デコ)、Palais d'Iénaパレ・ディエナ、Salle Cortotサル・コルトーなど。19日までこのパレ・ディエナで“オーギュスト・ペレの8つの傑作、鉄筋コンクリートの建築”という展覧会をやっているので、上記のアパートを始めとする彼の代表作の模型や図面、彼がデザインした自分のデスクなどを見ることができます。


オーギュスト・ペレ作のパレ・ディエナ正面ホールの、鉄筋コンクリートの円柱に支えられた高い天井と巨大な階段
パレ・ディエナの会議室の息を飲む美しさのドーム

ついでに付け加えると、オーギュスト・ペレ展にシャナ・オルロフ作のペレの像がありました。ペレとは親しい友人だったそうで、彼女のアトリエはペレが作っています。

Auguste Perret, Huit chefs d'oeuvre, Architectures du Bêton armé
Palais d'Iéna  9 Pl. d'Iena   http://www.lecese.fr/content/auguste-perret-huit-chefs-doeuvres-architectures-du-beton-arme

オーギュスト・ペレのパレ・ディエナ 
https://kaleidoscope-design-paris.blogspot.com/2019/10/fiac.html
オーギュスト・ペレのヴィラ・スーラ
https://kaleidoscope-design-paris.blogspot.com/2013/09/blog-post_20.html
オーギュスト・ペレのチャペル
https://kaleidoscope-design-paris.blogspot.com/2014/11/blog-post_12.html
オーギュスト・ペレのモビリエ・ナショナル
http://kaleidoscope-design-paris.blogspot.com/2020/05/blog-post_2.html

2/02/2014

ヴォーグ・カフェとユーゴ&ヴィクトールのスイーツ

 

Vogue café au Printemps Haussmann avec Hugo&Victor

プランタン・デパートに、期間限定で雑誌ヴォーグがカフェをオープンしました。場所はエレベーター下の吹き抜けの地下1階で、特別企画がよくある場所です。
フェルム・リヴィングのジオメトリープリントのクッションに、ホワイト、グレーをメインにしたインテリア、50年代風ジオメトリーの床と、北欧とミッド・センチュリーが程よくミックスしたすっきりした内装。そしてあのユーゴ&ヴィクトールがスイーツを担当しているので、今話題集中。お菓子だけでなく、クラブサンドイッチやサラダのランチもできます。スイーツの持ち帰りももちろん可。3月22日まで。
by Vogue