5/19/2014

ソー城のミュージアム・ナイト


Château de Sceaux/ Nuit européenne des musées

5-6月は気候もよく、色々なイベントがある時期です。17日の土曜日はNuit européenne des muséeヨーロッパ・ミュージアム・ナイトで、美術館が夕方から入場無料で夜中オープンされる日でした。このミュージアム・ナイトはパリだけでなくフランス全国、そしてヨーロッパの主な国が全部参加する大がかりな企画で、普段行かない美術館をハシゴする人も沢山いるので、長い行列ができる人気美術館も。例えばマラルメ記念館では、彼の詩の朗読とそれを元に作曲されたドビュッシーの音楽のコンサートというように、美術館によっては展示と関連した映画、劇、コンサート、実演や講演をなどの特別の企画があるのが特に魅力です。
私はパリの南、郊外線RERで約20分のSceauxソーの町にあるソー城の、バロックの宴に・・このソー城は森や大人工運河のある180ヘクタールもの大きな庭園に囲まれ、庭園は今は公園になり、お城はイル・ド・フランス美術館になっています。


 

シャンデリアの灯る夕暮れ直前を狙ってお城に着くと、庭ではあちらこちら場所を変えて、昔のトランペットで狩猟のファンファーレのコンサート。お客は演奏家の移動するままに、庭園内を散歩しています。お城の前の階段と城内では、これもあちこち移動しながら、4人の俳優が宮廷風のイタリア喜劇を、ダンスを交えながら展開し、それに付かず離れず、バロック・フルートとバロック・ギターの演奏家が音楽を奏でます。観客は彼らの周りを囲んで見物したり、美術館の作品を見たり・・・一番お目当てだったバロック音楽は、2つの楽器だけの簡単なものでしたが、素朴な美しい音色で大満足。お芝居の方は、若い娘とその母親、娘と結婚したがるお金持ちの老人、娘を愛する貧しい若者とお決まりの宮廷ストーリーに、その合間に彼らの踊るルイ14世風のダンスは、シャンデリアの光にとてもマッチしていました。

 

ちょうど今、お城所蔵のデュノワイエ・ド・スゴンザックの画を数点特別展示していました。イル・ド・フランスの風景画の内1つは、先日ブログに書いたシュヌビエール橋の風景! あまり変わっていないみたい。

 
Domaine de Sceaux  92330 Sceaux  http://domaine-de-sceaux.hauts-de-seine.net/
Nuit européenne des musées   http://www.nuitdesmusees.culture.fr/

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