6/14/2013

アンナ・リュホーネンの小さなメゾン・ド・クチュール



"Petite maison de couture"de Anna Ruohonen

フィンランドのクリエーター、アンナ・リュホーネンが、パリにアトリエ・ブティックをオープンしました。彼女のコレクションは半オーダーメードなので、クライアントの注文があってから作られ、ブティックにはワンサイズのコレクションが並んでいるのみで、ストックもサイズ展開もありません。
1999年にブランドを創立し、初めは縫製を下請けに出していましたが、後に中間サイズを注文できる自社縫製のオーダメードに切り替え、まずコレクション、ホワイト・ラベル、次にブラック・クラッシックを発表。平均価格は250450コートで900と高めですが、最高の素材で自分のサイズにぴったりの服は、シーズン毎に買っては飽きられるファーストファッション(ファーストフードから作られた造語)ではなく、資源を大切にする“スロー・ファッション”を提唱しています。このスローファッションは、エコロジーやスローライフと共に、今パリでは大きなムーブメントとなり、オーダーメード、半オーダーメードの需要がじわじわと増えています。
 
お隣とぎりぎりの角は、三角形の鋭角

彼女のためにフィンランドの建築家ペッカ・リットウがデザインした地上6階、地下1階の建物は、両側の2つの建物に挟まれ、各階三角形の23㎡のミニビルディングですが、地下と1階がブティック・ショールーム、その上がアトリエとオフィス、一番上にはテラスもある機能的なもの。通りに面して各階に大きな張り出し窓がアクセントになっています。
コンセプトが特殊なので、普通のショッピングエリアから離れた14区にあっても問題はなく、クライアントの方から来てくれるそうです。

Anna Ruohonenn     227 Bd.Raspail 14e www.annaruohonen.com

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