L'atelier Tempo Vitraux
14区の静かな通りにある、クローディーヌ・ジディさんのアトリエを見せてもらいました。クローディーヌさんは、古いステンドグラスの修復や、注文で新しい創作ステンドグラスを作る傍ら、一般向けの教室も開いているベテランのアルチザン(職人)です。
下書き通りにガラスをカットします。このカットが難しく、ほんの少しのずれでも、後で枠に入れた時に大きくずれてしまうので、職人の腕の見せ所。初心者はまず直線だけのデザインからはじめますが、シンプルな長方形の組み合わせでも。ガラスの色と透明感+鉛のアウトラインで、不思議な美しさのある作品も。お弟子さん達の作品も交えた写真が壁に貼ってありますが、中に浮世絵も数点ありました。日本のテーマはこちらで人気のようです。私としては歌麿の美人画のステンドグラス版は、あまり歓迎できなかったのですが、北斎の風景画は、ちょっと興味深い仕上がりでした。
枠をはめる作業。枠は鉛なので柔らかく、簡単に曲げることができます。ガラスは鉛の両側の凹凸にぴっちりはめ込まれるだけで、接着はされません。全部作業が終わってから、鉛のつなぎ目を熱で溶かして固定します。丸い枠の中の部分は、色ガラスに手書きで花と鳥の絵が書いてあります。教会のステンドグラスの聖人の顔などの部分も、これと同じテクニックで手書きだそうです。
Tempo Vitraux 36
rue Bezout 14e
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