ハンス・ウェグナーの生誕100年記念の展覧会“Just one good chair”ジャスト・ワン・グッド・チェアーが、コペンハーゲンのデザイン・ミュージアムで開催中で、パリでもかなり話題になっています。ハンス・ウェグナー(HW)は、座り心地がよく機能的な椅子をマニアックなくらいに生涯研究し続けたそうで、彼のデザインした椅子は500型以上。
“If only you could design just one good chair in your life . . . But you simply cannot.”
Hans J. Wegner, 1952.
アメリカで人気を得てデンマークのデザインを世界に紹介した功績は大きく、ケネディーがニクソンとのテレビ討論会で座った“The chair”(1949年)と定冠詞付きの名前をもらったデザインを始めとして数々のヒットを生み、世界中のデザイナーに大きな影響を与えました。
何となく納得できる名前のPapa Bear Chairパパ・ベアー・チェアー
手前がウィッシュボーン・チェアーWishbone Chair(1949年)、その奥が籐椅子版のThe Chair
一番奥がピーコック・チェアーPeacock chair(1947年)
スウィヴェル・チェアーSwivel Chair (1955年)
HWは若いころまず家具職人の弟子としてスタートしたせいか、サンプルは全部自分で作ったらしい。どの椅子も木の使い方がとても美しく、上の写真、あまりはっきり見えませんが、2色の違った木を組み合わせたとても美しい仕上がりです。
以前書いたフィン・ユールの展覧会のように、コペンハーゲンの後で、パリのメゾン・ド・デンマークでも展示してくれるといいと願っているのですが・・・しかしこの展覧会に因んで、セーヌ岸の北欧デザイン専門のギャラリー・ダンスク・モベルクンストで、小さいけれども充実したHWの展示をしています。
Galerie Dansk Mobelkunst 53bis Quai des Grands Augustins 6e 18日まで
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