10/24/2014

トワル・ド・ジュイ/ フランスの伝統プリント

 
  
       
                      
       
La toile de Jouy/ Un tissu inscrit dans l'histoire

17世紀に、ヨーロッパ中の宮廷、特にルイ14世のヴェルサイユ宮殿のトップファッションは、遠いアジアから輸入された色彩豊かなコットンプリントでした。これらの生地は“インディアン”と呼ばれ、服だけでなくインテリア用のファブリックとしても大人気だったので、輸入に色々制約があり(確実に税金)高い贅沢品でした。それではフランスでも作ろうということで、ルイ15世の治下1760年クリストフフィリップ・オーベルカンフが、ヴェルサイユに近く、ビエーブル川が流れて染色に適したジュイにプリント工場を作ったのが、トワル・ド・ジュイの始まりです。始めは木版の型押しでしたが、1770年には銅版をロールにした印刷を開発し製産量アップ、ヨーロッパ最大のインディアンの工場に。ルイ16世からは名誉ある王室御用達マニュファクチュール・ロワイヤルManufacture royaleの称号も受けましたが、特許もブランドの商標登録もなかった時代なので、フランスの各地で生産されるようになり(特にミュルーズで)、競争に勝てずに1843年に工場は閉鎖されています。

花やペイズリー模様も沢山作りましたが、中でも有名なのは上写真4点のような、人や動物のいるロココ風の庭園や田園風景プリント。ジャンバティスト・ウェットという当時人気の王室画家が下絵を描いたのだそうで、後にジュイの名は、この様なプリントの総称になりました。華やかなマルチカラーのもあるけれど、写真のような単色が主流。このプリントの人気は絶大で、今もずっと売れ続けている驚異的ロングランのデザインです。

   
  

ジュイにはトワル・ド・ジュイ美術館があり、プリントの工程のビデオや、木版銅版のパターン、古い生地の展示、そして入口の横には、トワル・ド・ジュイで作られた沢山のインテリアグッズを販売するブティックが。

美術館は郊外線RERのC8線でPetit Jouy les Loges下車。本数が少ないので要注意。
ジュイ・アン・ジョザは緑の多い静かな街なので、川岸をゆっくり散策するのもお勧めです。

パリのメトロ、オーベルカンフ駅とオーベルカンフ通りは工場創始者クリストフフィリップ・オーベルカンフに因み、ジャンバティスト・ウエットの方は、ルーブルに作品が展示されているそうです。

Musée de Toile de Jouy   54 rue Charles de Gaulle 78350 Jouy-en-Josas 

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