Astier de Villatte/ Galerie Salon
ボザールを卒業したばかりのブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットが友達を集めて、1996年に父親のアトリエで陶器の食器を作り始めたのが、アスティエ・ド・ヴィラットの始まりです。黒い土をできるだけ軽く薄くし、白い釉薬をかけた陶器を試行錯誤で作り、何の経営の知識もなかったので、カップだけ作ってポットを作り忘れたりといった色々なハプニングがあったようですが、インテリアの展示会メゾン&オブジェに出展してたちまち世界中のバイヤーの注目を浴びました。ブノワの父は画家バルチュスが采配をふるっていた頃のローマのヴィラ・メジチ(在ローマ・フランス・アカデミー)に在籍していた彫刻家で、一風変わったセンスを持ち、ブノワに大きな影響を与えたそうです。そのせいか厚めの一見クラッシックな白い食器は独特の風合いがあり、古風なアンティークとも、アヴァンギャルドなインテリアともマッチ。食器、ローソクに次いで大ヒットのノートに至るまで、全部手作業で作られるとのこと。
ブラックをベースにしたちょっぴりミステリアスな雰囲気の直営店がサントノレにありますが、上の写真は左岸のブティック“ギャラリー・サロン”のもの。アスティエ・ド・ヴィラットの食器をメインに、アンティーク、北欧、イタリアなどのインテリアをミックスした品揃えが素晴らしく、ギャラリー・サロンという名前がぴったり。サンジェルマンデプレ教会の裏から、食品街のビュッシ通りに抜ける小さな道にひっそりとある素敵なお店です。
因みにこのブルボン・ル・シャトー通りは、知る人ぞ知るヴィンテージショップや香水のル・ラボ、そしてこのギャラリー・サロンと、小さいながら見逃せない3店舗が並んでいます。
Galerie Slon, 4 rue de Bourbon le Chateau 6e
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