La Fondation Jérôme Seydoux-Pathé by Renzo Piano
新いジェローム・セイドー・パテ財団(FJSP)がオープンしました。1869年の建設当時はジュール・ヴェルヌの“80日間世界一周”などの娯楽劇を演目とした、800席の元イタリア式劇場のファサードだけを残して大改造したもので、建築家はかのレンゾ・ピアノ。正面から見ただけではほとんど見えないので、街の景観を壊していませんが、後ろはまるで甲羅のある不思議な動物が背中を丸めてうずくまっているような形の建物です。
①入口、②映写室、③展覧会場、④カメラ等機材の展示室、⑤コレクション保管室、⑥閲覧室 |
ジェローム・セイドーは財閥の3人兄弟の長男で、実業家として色々な事業を手掛けましたが、特に映画会社パテPathéの社長として有名、二男のニコラはこれも映画のゴーモンGaumont社長、三男はプロデューサーと映画ファミリーで、ついでに加えると若手女優のホープ、レア・セイドーはジェロームの孫娘。FJSPはパテ兄弟(シャルルとエミール)が1896年に創立した映画会社パテが、フランス国内と海外で創立から1907年までに撮った、無声映画の貴重な資料を一般に公開するために作られました。1つの映画は3-4分から長くても10分なので、8本立てで今のところ水~金は午後2回、土曜日は3回、各1時間、ピアノの“生演奏”をパックに上映されています。
取り壊されなかった劇場の名残のファサードを飾るレリーフは、まだ無名のボザールの学生だった頃のオーギュスト・ロダンの作。左の男性はドラマ、右の女性はコメディーを表しているそうです。
Fondation Jérôme Seydoux-Pathé 83 Avenue des Gobelins 13e
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