10/05/2014

マスタード・ボルニビュス



Moutarde Bornibus

ベルビルにほど近いヴィレット大通りに(58 bd. de la Villette 19e)、写真のような変わったオーナメントのある建物があります。ここは昔マスタード工場のあった建物で、入口の上には創立者アレクサンドル・ボルニビュスの名前がはめ込まれ、2つのプレートには、“マスタード・ボルニビュス1861年創立”、そして1867年パリ万国博覧会を始めとして、1873年ウイーン、1878年再びパリと3つの賞を受けたことと、その3つのメダルが飾られています。いわばポスター又は看板に当たる当時のパブリシティー。この建物は元事務所や家族の住居として使われたようで、後ろに大きな工場がありました。昔の絵からすると、以前書いたユニクロの新店舗ギャラリーなどと同じ様な造りの工場だったようで、今はロフト式のデラックスな個人宅になっているそうです。


ボルニビュス氏の考案した画期的な機械で作られるマスタードは大ヒットし、また彼はビジネスの才能もあったようで、グルメで名高かった三銃士の作者アレクサンドル・デュマを工場に招待し、彼のクッキング大辞典Grand dictionnaire de cuisineに書いてもらうなど、宣伝の効果も大いに利用して事業を発展させたそうです。

 
  

        

一時市場から消えていたボルニビュスは最近買収され、高級エピスリーやネットで販売されています。

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