パンのお話しついでに、私がパリで一番おいしいと思っているパン屋さんの事を続けて書いてしまいます。雑誌などメディアにも沢山取り上げられている、“かの有名な”デュ・パン・エ・デ・ズィデです。時間をかけた自然発酵、昔ながらの行程で丁寧に作られ、外はパリパリ、中はもっちりとした他では味わえないパンは、遠くからでも買いに行く価値があります。お店は外も中も、ちょっとレトロ・シックな田舎風。脱サラしてこの道に入ったクリストフ・ヴァッサールさんは、1900年初めの頃のパンを作りたかったそうですが、見事にコンセプトは成功です。
全ておいしいのでいつも迷いますが、欠かさず買うのは一番シンプルなこのパン。一見大きすぎるようですが、時間が経っても味が変わらない上、これだけでワインと、チーズやハムと合わせると最高、またバターとハチミツでおやつにと、持て余すようなことはありません。下の小さなパンは、ベーコン、チーズ、オリーブなどの入った、ランチにもなるパイ風のパン。
歩道に出されたテーブルとベンチで、焼きたてのパンを試食できます。サンマルタン運河がすぐ傍なので、よい天気の日は、ミニ・ピクニックも可能。
Du Pain et des Idées 34 rue Yves Toudic 10e
http://dupainetdesidees.com/jp/historique.html