17日にパリ市長ベルトラン・デラノエ出席で、ル・ルクソールがオープンしました。この映画館は1921年に作られたアールデコの“ネオ・エジプト”スタイルで、1983年から閉鎖されていたものをパリ市が買い取り、建築家のフィリップ・ピュマンに依頼し、3年間と2千5百万€をかけて元どうりに修復しました。キッチュな金ぴか趣味ではないかと心配していたのですが、素敵なアールデコの建物に仕上がっていました。フランス政府への批判は多々ありますが、こういう文化的な事にちゃんと予算を確保している点は、いつも感心させられます。これは国ではなくパリ市の予算・・・ デラノエが今期で退陣するのは残念なことです。映画が始まる前には、どの映画館でも普通15分くらいコマーシャルが入りますが、このルクソールでは、コマーシャルは廃止です。場内でのポップコーンの販売も無く、プログラムは昔のように紙に印刷したものになるとか。
交通量も人通りも多く、雑多な人種が入り混じって、一種独特な魅力のある下町バルベスのメトロのすぐ横で、立地条件はあまりよくありませんが、ルクソールのお客目当てのレストランやカフェができそうですし、何年かするとおしゃれな地区に変貌するかもしれません。シックになったモンマルトルや、先日書いたアンティックマーケットのトリュダーン通りも遠くありませんから。
次回は映画を見つつ、中も見てきたいと思っています。アールデコのバーがあり、テラスからはサクレクール寺院がまっ正面だそうです。
Le Louxor 170 Bd. de Magenta 10e http://www.cinemalouxor.fr/
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